Friday, September 23, 2011

TV shows about Daniel Kish aired in Japan - 過去に日本で放映された舌打ち男、ダニエルキッシュ氏のテレビ番組

(This blog entry is written only in Japanese)

舌打ちソナー男、ダニエル・キッシュ氏に関するテレビ番組が、過去に制作されたとの事で、ダニエルに映像制作会社の連絡先を聞いたり、ネットで調べたりして、以下の情報が分かりました。


世界7大ミステリー人体の奇跡スペシャル3 : テレビ東京
この番組の中の「◆音で世界を見る“超ソナー男” (アメリカ)
」に、ダニエル・キッシュ氏(Daniel Kish)が搭乗します。

どうやら、秀吉(最近のお笑い芸人?自分には分からない)が全盲のダニエルを訪れる。ダニエルは、自転車に乗って搭乗。それから、舌打ちをしながら、道に置いた障害物を避けながら自転車に乗ってみせる。その後、道を歩いて、駐車している車など、道路にあるものを言い当てる。
他にも、車に触らずに車の形を、舌打ちのエコロケーションだけで言い当てたり、秀吉のうちの一人が持っている水のペットボトルやボールを、少し離れた先から、舌打ち音で判別するということなどをやってのけました。

ただ、ダニエルに裏話を聞いてみると、「あの二人は、派手にリアクションをするので、その声の反響で分かってしまうんだよね。特に自転車に乗っているデモでは、障害物に近づくと、叫んでいたし、ペットボトルの水を言い当てるとき、わざとボトルを揺らしてピシャピシャという音を出していたりしたしね。」

それから、フアン・ルイズ(Juan Ruiz)が搭乗し、舌打ちエコロケーションを使って的を探してボールを投げるという演技を披露。
このシーン、ダニエル曰く、「初めは水鉄砲で的を撃つはずだったんだけど、実際にやってみると、水は的に当たらず、的を持っている人の顔面に当たったんだよね!だから多分、放送ではNGだったんだろうね・」と言っていました。

また、ダニエルの教え子、ブライアン・ブッシュウェー・(Brian Bushway)も登場し、舌打ちで周りの景色を把握して、絵を描いていました。
その時、秀吉のうちの一人が風景に入っていたのですが、ブライアンは無視してしまいました。これがわざと無視したのか、それとも本当に分からなかったのか、ダニエルは知らないそうです。

そして番組の最後に、ちょっとだけ World Access for the Blind の紹介がありました。

ダニエルは、このテレビの取材は、とても大変だったといいます。テレビの中では、頻繁に舌打ち音が聞こえていましたが、実際はそんなに舌打ちする場面は無いとのこと。この衆力では、自転車の障害物の置き方や、言い当てるためのものとか、特に神経を使ったそうです。

私は、ダニエルからもらった情報を基に、アメリカ現地の映像制作会社、および日本国内の映像制作会社にお話を聞くことが出来ました。
とにかく彼らはすごいということで、ハプニングを含めてよい撮影が出来たそうです。


「衝撃報告!これは奇蹟なのか 世界ウルトラ超人伝説 」

この番組の中の、「バスケにマウンテンバイク!驚異の耳で奇蹟を起こす盲目の少年!(アメリカ)
 」という部分で出てきます。

まずはダニエルの教え子として、バスケットボールに興じる子供が出てきます。
この子、ボールに取り付けているラジオの音を頼りに、目が見えなくてもバスケが出来るんですね。

キッシュ氏がエコロケーションについて公演する際、ラジオの周波数があっていない「シャー」という音を、舌打ち音の変わりに使って、反響帝位のデモをします。

実際私がラジオバスケをしたわけではありませんが、ダニエルにその点を直接聞きたいと思います。

そして、やるせなすの石井ちゃんが搭乗。ダニエルと一緒からエコロケーションを学びます。まずは舌打ちの練習。ダニエルはVery Good!とほめていましたが、どうやらお世辞だったらしく、「あれではちょっと・・・」と言っていました。
その後、街中に繰り出したそうなのですが、全然付いてこないから、「名にやってんだか・・・」と思っていたそうです。

その後、スタジオで、舌打ちのエコロケーションで金属、木、ガラスの板を言い分けるテストをしていましたが、一緒にビデオクリップを見た友人曰く、「石井ちゃん近すぎ!何センチしか離れてないよ!」とのこと。一応きちんと言い当てられたみたいですけどね。

それから、自転車に乗って、舌打ちのエコロケーションで壁を見つけ、その壁の前で止まるということをやっていましたが、結果はお見事!壁にぶつかっていました!

ダニエル曰く、「彼に、アメリカに来る前に宿題を出していたが、全然やってなさそうだった。結局1日訓練をしたが、一緒に来たディレクターは、3時間で同じ事をマスターした。ま、彼はコメディアンだから、仕事はきっちりしたんだろうけどね・」とのことでした。

このテレビのディレクターにも連絡を取ったのですが、もう4年前のことだから、記憶に薄いながらも覚えており、「エコロケーションの習得、頑張ってください」と励ましの言葉をいただきました。


さて、最近収録された番組については、やはりダニエルから、通訳の人の連絡先を教えてもらい、連絡を取ることが出来ました。
収録は終了していて、年末に放送が予定されているとの事です。(テレビ局名は一応伏せときます)


最後に気づいたのは、どのテレビ番組も、ダニエル・キッシュ氏を一人の人間というより、「超人」扱いをしているところです。
これでは、彼が目標としている、全ての盲人に自由を、ということを実現するのに共感を生むというか、「舌打ちで物を見るって、無理無理」といった概念が植えつけられてしまう、そんな気がしました。

過去にこれらのテレビ番組が放映されたにもかかわらず、キッシュ氏への日本人からの問い合わせは0。多分多くの人が「舌打ち男」の事はご存知だろうとは思いますが、実際に彼が取り組んでいることにフォーカスが当たらないのは、残念に思えました。

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